昼頃起床。
ここのところ睡眠のリズムが乱れていて、どうにも仕様がない。
体調が著しく悪かったので、主人に部屋で休むようにと云われてやむなく横になった。
それから所用を済ませるために外へ。
花壇にチューリップとパンジーが咲き乱れていて、春爛漫といった感があった。
そうして少し心をなぐさめられて、主人がかつ定食を食べたいと云うので、食欲はなかったものの付き合うことに。
極力ヘルシーな豚汁定食を頼んだものの、結局完食できなかった。
ここのところあまりにも食欲にムラがあってどうしようもない。
食べることが億劫で、三食満足に食べられないでいる。
それから主人がひとりで出かけてくると云うので、別れてひとり家に帰った。
しばらくはヘミングウェイ「キリマンジャロの雪」を読むなどして過ごしていたのだけれど、どうにも調子が整わない。
BANANA FISHに引用されて印象に残った「キリマンジャロの雪」のみ読了。小説を書くことができずに病に冒されている身にとっては、主人公の悲哀が痛切に感じられ、こんなところで共感を覚える作品に出会えるとは思わなかった。「おれはあまりにも激しく愛し、多くを求めすぎて、そのあげく、すべてをすり減らしてしまったのだ」「あの地方での経験に基づいた素晴らしい素材を、彼は少なくとも二十は知っていた。それなのに、これまで一つとして作品化してはいない。なぜだろう?」ひとつひとつの言葉がダイレクトに心に突き刺さる。
それから書き下ろしの書き物を進めて、BANANA FISHの感想は現時点で1.9万字ほどになった。
原作と舞台込みだと相当な量になりそうだ。
適宜修正を加えたいと思っているのだけれど、まだ初稿の段階なので、とにかく書きたいことを書けるだけ書いて、ブラッシュアップしていきたいと思っている。
今はBANANA FISHのことを考えている間と、この日記を書いている間だけが私の心を自由に解き放ってくれるので、とにかく書くことに努めたい。
それから主人に飲み会の準備をしてほしいと云われて、近所のお店まで出かけたのだけれど、過呼吸は出るし、足元もふらふらになってしまい、疲弊しながら帰宅した。
「まとめ買いは俺がやるからいいよ。今の雨伽さんには難しいみたい」と云われてなんとも情けない気持ちになってしまった。
体力が極端に落ちていて、けたましい音楽が鳴りつづける店内を歩き回る元気がどこにもない。ネットスーパーの利用も考えなければならないかもしれない。
自責感に駆られて何度も謝っていると、「そんなに謝らないで」と云われた。
これではますます主人に迷惑をかけてしまう。
主人と飲んでいても、私はアルコールを飲まないので、どこまでも頭が冴えてだんだんつらい気持ちになってしまった。IQ130の理性は、どこまでも私を追い詰める。
文学の話をするのは楽しかったし、アニメ版「東京喰種」も観はじめて夢中になったけれど、それで痛みが消えるわけではない。
主人の愛情も素直に受け取れないし、その資格があるのかどうかも分からない。
主人に優しくされても、その分数年前のセクハラまがいのドクハラ発言が何度も何度もフラッシュバックする。耐えがたい気持ちに駆られてしまう。
ここのところつづいている自責感も、このドクハラ発言によるものなので、本当に病院を変えたい。
主人からは変えてもいいのではないかという賛意をもらったけれど、あいにくと諸々の都合ですぐにというわけにはいかないだろう。今の心療内科の初診は数ヶ月待ちと聞く。
そうしてこの日はふたたび徹夜をしてしまった。眠ったのは朝方の5時だった。
深夜でも応じてくれるという、ネット上の相談窓口に連絡をしてみたのだが、一時間経ってもつながらなかった。
いっそ簡単に死ねれば良いのにと思うけれど、7日は主人の誕生日なのでそう簡単に死ぬわけにもいかない。なんとか生き延びねばならない。