ANIRON

ひとりごと日記

2021.04.25 絶望の只中に光を見出す

朝から絶不調な一日だった。

PTSDに関わるような夢も見たし、月経困難症の症状も重い。

日中は仮眠をとったりして、ほとんど何もできないまま過ごした。

以前検査を受けたときに異常はないと云われているので、婦人科に行ってもしょうがないし、ピルは以前飲んでいたものの、結局体質に合わなくて使いようがない。

やむなく命の母ホワイトを飲んでいるがまったく効かず、ロキソニン心療内科で処方されて常服している薬と、同じく心療内科で出してもらった抑肝散でなんとかやり過ごす他ない。

年々症状が重くなってきていて、月経期間はまったく動けない状況がつづいている。

おまけにPMDDも重度で、生理前になると精神的にとことん追い詰められて死を想うことが増える。

今週末は主人にも迷惑をかけてしまい、終日落ちこんでしまった。

 

夕方頃、主人が出かけないかと誘ってくれたので、最寄りの書店まで行って本を買った。

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詳しいことはまた別途記事に書いたのでそちらを参照していただきたい。

 

evie-11.hatenablog.com

帰宅して岸見一郎『100分de名著 孤独は知性である』を読みはじめた。 

 

希望を持つことはやがて失望することである、だから失望の苦しみを味わいたくない者は初めから希望を持たないのが宜(よ)い、といわれる。しかしながら、失われる希望というものは希望でなく、却(かえ)って期待という如きものである。

 

本来の希望とは「決して失われることのないもの」であり、それは「生命の形成力」だと三木はいいます。生命の形成力とは、生きることを形成する力です。生命をつなぎ、人生を紡ぐという意味です。

どんなに絶望的な状況にあっても、人は希望を持つことができます。希望には人生を拓き、人生を変える力があります。太平洋戦争に突入することはもはや避けられないという状況下で、これは力強いメッセージだったでしょう。

ナチス強制収容所での経験を綴った『夜と霧』の著者、ヴィクトール・E・フランクルは希望が生命の形成力であるということを、身をもって示した一人です。彼は絶望的な状況にあっても希望を失わず、収容所で奪われた学術書の原稿の再現に取りかかったり、収容所での経験をメモしたりしていました。それが出版できる日が来るとは誰も思っていなかった時にです。しかし、希望が彼を生かす力になりました。それを元に書き上げたのが『夜と霧』です。

──岸見一郎『三木清 人生論ノート 孤独は知性である』NHK出版、2021年、p44

 

断念することをほんとに知っている者のみがほんとうに希望することができる。何物も断念することを欲しない者は真の希望を持つこともできぬ。

形成は断念であるということがゲーテの達した深い形而上学智慧(ちえ)であった。それは芸術的制作についてのみいわれることではない。それは人生の智慧である。

 

多くのことを諦めたけれど、最後の最後に残ったものについて「これこそ自分が本当に希望していたものだ」と思えるのなら、どれほど多くの夢を諦めたとしても、夢を叶えた人生だといえるでしょう。逆に「あれもできなかった」「これもできなかった」と、いつまでも後悔する人は、今という時間や人生を棒に振っていることになります。諦めることが放棄することだとしたら、三木のいう「断念」は真の希望につながります。たとえ長く続けてきたことであっても、それが自分に向いていないと分かった時は、きっぱりと断念し、違う道を選ぶ勇気を持ちたいものです。

──岸見一郎『三木清 人生論ノート 孤独は知性である』NHK出版、2021年、p46

(太字は三木清『人生論ノート』の引用)

この箇所に大きな勇気をもらった。

私自身もPTSDが再燃してSNSにいられなくなり、作家という夢も叶えられるかどうか分からなくなってしまった。創作もままならず、今は日々こうして簡潔な文章を書くので精一杯だ。

しかし私にはBANANA FISH感想本を作るという目標や、エッセイ本を同人誌として作るという新たな目標が生まれた。

evie-11.hatenablog.com

目標を掲げても、実現までにはまだまだ日数を要しそうだし、今すぐ完成するというわけではない。

それでもどんな絶望に苛まれても、たとえ小説を書くことが叶わなくなったとしても、文章を書きつづけることは私の力となり、心の支えとなっている。

今の私にはできることが限られているし、それが日の目を見るかどうかはまだ分からない。それでもなお足掻きつづけていれば、同人誌という形やKDPという形であっても、何らかの光は見えるのかもしれない。

夢をあきらめざるを得ない状況を嘆いてばかりいてもはじまらない。

 

たとえちっぽけなことであっても目標を掲げて、それに向かって努力していけば、結果は出なくても、努力をしたという事実は残る。

そういうこともあって、私は今年200冊の本を読むと決めて、現時点で70冊の本を読んでいる。半期目標は100冊なので、あと30冊、ひと月にして15冊で達成ということになる。私はひと月に再読を含めると20冊ペースで本を読んでいるので、達成できるだろう。

 

そうしてとにかく何でもいいから自分の好きなことに対して目標を設定して、それに向かって日々行動していると、「たとえ作家になれなかったとしても、この人生はまったくの無駄ということではない」し、「たとえ完全に健康な状態にはなれなかったとしても、まったく生きている価値がないというわけではない」と少しずつ思えるようになってきた。

もちろんふたたび絶望の淵に追い落とされることもあるだろうし、決して楽観視しているわけではない。夜はまだ明けない。それでも光を求めることはできるのかもしれない。

 

夜、食事のタイミングがずれたので、ひとりで夕食を摂ることにした。

そうはいっても月経困難症で動くのもつらくてまともな食事はつくれそうにない。

検索したところ、土井善晴先生のハムエッグ丼のレシピがとても簡単そうだったので作ってみた。

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【材料】(1人分)

卵…1コ

ハム…2枚

ご飯…丼1杯分

●サラダ油・しょうゆ

 

熱量:580kcal 調理時間:10分

 

【つくり方】

1 フライパンを中火にかけ、サラダ油大さじ1を熱する。ハムを並べ入れ、両面を焼く。

 

2 丼にご飯を盛り、焼き上がったハムをのせる。

 

3 同じフライパンを中火にかけ、卵を割り入れる。卵白の形を整えながら、フライドエッグをつくる感じで、底面がカリッとするまでこんがり焼く。火を止め、2のハムの上にのせる。

 

4 食べる直前にしょうゆ適量をかける。

我が家はオリーブオイルを使うので、オリーブオイルを使ってハムエッグを作った。

ごはんはやや少なめに盛って、ハムは四枚加えた。

見た目はさして美味しそうに見えなかったのだけれど、いただいてみるとたしかに美味しい。身体に悪いものはあまり入っていないので、メンタルが参っているときにも食べやすそうだ。

昼食やブランチにも使えそうだし、ぜひリピしたい。

たとえきちんとした料理ができなくても、ひとまず一食分でも自炊ができれば自尊心の回復につながるなということを改めて実感した。

土井善晴先生のレシピ本が気になるので、いずれ探して読んでみたい。