ANIRON

ひとりごと日記

2021.06.11 #1 詩を友とする

眠れずに徹夜をし、何もかもに絶望してやぶれかぶれになって、相談窓口に相談をした。

相談したのはいつも利用させていただいている東京都の主宰している相談窓口で、基本的には話をきちんと聴いて受け答えをしてもらえる。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

民間のサービスは使ったことはないので分からないけれど、相談員の対応のクオリティは安定していると感じる。

これまでにも5〜6回ほど相談させていただいたが、不満が残った対応は少なかった。

私が利用している窓口は開設時間が短いのが難点なのだが、一向につながらないので実質的には使ったことがない「あなたのいばしょ」よりはよっぽど良い。

利用は都内在住・都内勤務の人に限られるが、自治体によって相談窓口を設けているはずなので、気になる方はぜひチェックしていただきたい。

 

そうして相談をして、詳細は伏せるが創作の話になり、私が11年間詩を書きつづけてきて、詩集を2冊出した事実は誰にも消せないのだよなぁと思い至った。

 

昨夜も詩を書いていた。

夜の言葉

言葉を越えるために夜が必要で、夜を越えるために言葉が必要なのだが、おおよそ私に夜は与えられず、言葉を発する力もない。発する前にほろほろと崩れる言葉をか細い声で発しても、すぐに渦に呑み込まれて霧散し、ひとかけらの残骸の切っ先に著しく傷つけられ、あるいは隔絶した他者の意図を超えたところで痛みを感じて、その痛覚を遮断するすべももたず、不埒な片恋ばかりをして、書物に弾劾されるまで恨んでやまない。ともすれば喃語なんごになるのをこらえて、鋭い言葉をできるだけ婉曲えんきょくにして、あるいは別の形へと変えて伝えても、置き換えられた言葉は蝸牛であったり湖であったりして、その真意が人形の永久の眠りのさなかに観る夢の中の苺であることは伝えようもなく、言葉を補おうとしても見えざる手に阻まれる。母国語を用いて話せないのであれば、他国の言語を用いようと意を決するも、ドイツ語のおおよそすべての文法を亡失し、猫のほかの単語を忘れた私になせることはなく、かつて他言語学習に滞りがあるということに対して向けられた医師の憐憫を思い起こしてふたたび憎悪する。絶え間ない感情の波が私を押し流し、あらゆる言語は原初的な憤怒へと変わる。激情はやがて熱を失い、かつて耳にした無数の言葉が鋭い刃となって私に歯向かう。細部を検分する間もなく闇は濃くなり、男の、女の、あるいはそのどちらでもない声が満ちた密室に閉ざされたまま炎に包まれて、丸いちいさな球体を抱えてうずくまったまま、はるか遠くから聞こえてくる無声の音楽に耳をすませる。

kakuyomu.jp

詩の背景にある書物たちについてはこちらの記事にまとめた。

ここでは重複を避けるために語らないので、参考までに紹介させていただく。

evie-11.hatenablog.com

主人の他に頼れる人は誰もいないけれども、詩を友としてもいいのではないかと思う。

私がどんなに自分のことを否定しても、それでも詩は傍にいてくれる。

私の手から生まれたものを、私はうまく愛せないけれど、それでもという11年という月日の間、詩はいつも隣にあったのだ。どんなに落ちこんでぼろぼろになっていた時にも詩だけは私を脅かすことはなかった。

そのことがたとえようもなく愛おしく、貴く思えた。

これを書いている今も頭の中は苦しいし、まともに働かない。体調の変化の波によってあらゆるものが押し流されることを耐えがたく思っているけれど、詩をかけがえのない友としてこれからも生きていきたい。