毎日早く楽になりたいと思う。
結局昨日は主人に寝かしつけられてやむなく眠った。本当は徹夜したかった。
その代わりにといってはなんだけど、早朝覚醒で7時ごろ起きて、ペーパーウェル06の作品をプリントアウトして読んだ。
そうしているうちに、今自分が小説を書けないことがたまらなく情けなく思えてきてどうしようもなかった。
ここで踏みとどまらないと、結局昨秋の二の舞になることは分かっている。
無駄に焦って足掻けば足掻くほど小説から遠ざかってしまう。
小説を書けない期間が長くつづいて、心は飢え果てているけれど、今の自分が小説を書けるコンディションでないことは重々分かっている。
体調上の問題もあって、長丁場の闘いになるということは分かっているし、人と比べたところでどうしようもない。
私は私の作品を書き上げなければならないのだし、そのためにも今の自分にできることを精一杯やっていくしかない。
生き延びること。短歌を詠んで詩を書くこと。これだけしか今の私にはできない。
そうして性懲りもなく襲ってきた希死念慮に苛まれながら短歌を10首詠んだ。
療養短歌をテーマにすると決めておいて本当に良かったと思う。不調なときでも文学が傍らにあることはこの上もない希望となる。
昨夜は萩原慎一郎『歌集 滑走路』を読んだ。
何度も泣きました。
私もまた病に苦しみながら短歌を詠みつづけていて、歌に表れた苦しみと、そして願いつづけた希望の切実さに深く胸を打たれました。こうした素直な短歌はなかなか詠めるものではないけれど、それだけに美しい水晶のように言葉が結実した一作。
私も頑張って作歌しようと思えるし、眠れない夜にこれから何度も手に取ることになるのだろうなと思うので、すぐに手に取りたい本を集めたコーナーに収め直しました。
絶望を希望へと導いてくれる歌集だと思います。
それから主人と少し話した。短歌には私小説的な側面がまだ色濃く残っている。俳句はもっとメカニカルなものだけれど、短歌は生身の部分を残しているという趣旨のことを話した。
かつては耽美的で写実から離れた短歌を数多く詠んでいたけれど、今はその作風から離れて、写実と幻視のあわいにあるものを詠んでいる。
夕方、折本フェアに出展するための短歌24首を選び、宣材を作った。
イメージはかねてよりあったので、それに沿ったデザインにした。
載せている短歌は折本に掲載する予定の24首のうちの2首で、今年に入ってほとんど短歌を公開してこなかったので、実質的にこれが今年の初お披露目になる。
折本フェアと同時にカクヨムを通じてWEBでも公開する予定なので、その折にはまた告知させていただきたい。
時間は少し巻き戻って、昼頃に主人がニトリに行かないかと誘うので応じた。
ニトリというと、てっきり都心の店舗に行くものと思い込んでいて、死にたくなるほど不調なのに到底行けないと思っていたのだが、近隣の駅だと聞いてほっとした。
道すがらにスシローがあるので入らないかと誘われて、これも応じてお寿司をいただいた。
お寿司の美味しさが分かって良かったと思う。
ここのところ何を食べても味がよくわからないのだが、やはり無類の魚好きは魚の味だけはわかるらしい。
いずれも美味しくいただいて、ニトリでダイニングテーブルと椅子を買った。
もともと我が家はこたつと座椅子という生活を送っていたのだが、長引く自粛生活とリモートワークで、部屋に飽きてきたねと話していて、椅子とテーブルの生活に変えることにしたのだった。
それから自室に誂えたいカーテンを観て回った。
初めからベージュのややデコラティブなカーテンにしたいという想いがあったので、迷わずその色の系統のコーナーに向かった。
その中ではこれらのお品が気になった。
自室の雰囲気にも合いそうだねと主人にお墨付きをもらえてうれしかった。
また検討していた大柄の薔薇のカーテンは、実際に目にしてみるとイメージと異なっていて、やはり実店舗に足を運んで良かったと思う。
採寸はしていなかったので、ひとまず自宅から注文することにしたい。
造花なども観て回ったのだけれど、やや落ち着いた色合いのものが多くて少々もの足りずに買わずじまいだった。
今飾っているお品が気に入っているので、やはり楽天で誂えるのがいいなと思う。
夜に主人とふたたび話して、短歌を見せてほしいと云われたので、笹井宏之賞に投稿した短歌50首をメールで送った。
主人の気が向いた時に読んでくれればいいと思う。
またフォロワーさんの小説を拝読することになり、そちらも今から楽しみだ。
人とつながって傷ついて、人間不信に陥ってもなお、人とのつながりを求めずにはいられないのは人間の根源的な悲哀なのかもしれないし、あるいはそれこそが希望なのかもしれない。
今日は何度か主人に教えてもらったこちらの曲をリピート再生していた。
少年よ 旅立つのなら
晴れた日に胸を張って…
Hit the Beat! Keep your beat!
心が震える場所探して
Hit the Beat! Keep your beat!
誰にも出来ないこと見つけ出せ
それが君の響き
誰にも出来ないことなんて、私にはないのかもしれないけれど、それでも傍らに文学がいてくれることのありがたさを改めて感じるとともに、たとえ著しく死にたくなったとしても、それでも何とか生きていかねばならないと思う。