ANIRON

ひとりごと日記

2021.09.16 詩を書くことだけが生きるに値する意味となる

13:30まで眠ってしまい、自己嫌悪で目覚めて、そこから死にたい気持ちが治まらなかった。

仕方がないので詩を書いた。

世界が海に満たされる日

どうしようもなかったね

何もかも失われてしまうぐらいなら

せめてきみひとりだけでも

私のものにすればよかった

藤色のリボンで手首を結んで

シーツの海に投げ出されても

わたしたちはふたごだもの

永遠に分たれることのない

共感と官能と未知への期待ドーパミン

こころをつないでくらげになって

やがてひとつに還る日まで

さまよいつづけてもリボンは切れない

たましいがきみを求めていたのに

たったひとつの言葉すら完遂されないまま

海に満たされた世界でまた会える日は

もうこない

kakuyomu.jp

私は死にたい気持ちに苛まれるたびに詩を書いていて、この分だと一生書きつづけることになりそうだと思う。

以前相談窓口に相談した際に、11年詩を書きつづけているのなら詩を書くと良いと云われて、それからふたたび頻繁に詩を書くことになった。

書いたところで充実感は得られないのだけれど、切羽詰まっているときにこぼれてくるのは詩語であって、短歌の歌ではないのだなと思う。

詩の器は大きくて、どんな試みをしても詩として成立していれば良いという自由さが病んだ心を受け止めてくれる気がする。

私の詩の師匠は「自分が詩だと思えばそれが詩だ」と云っていたけれど、それから11年の間詩を書いてきて、まだまだその奥深い魅力は尽きないと感じている。

めったに私の詩を褒めない主人も、「前よりも上手くなったんじゃない?」と評価してくれて、いくらか気持ちが楽になった気がした。

いずれは自由詩もココア共和国に投稿したいけれど、まだまだ修練が足りないので、しばらくはカクヨムで公開しつづけることにしようと思っている。

この詩は宇多田ヒカルの新曲「PINK BLOOD」を聴きながら書いた。

music.apple.com

生きていることはつくづく無意味だと思うけれど、それでも私の喉から詩語がこぼれてくる限りは、それを詩にしたいと思う。今の私にとってはそれだけが唯一の生きる意味だと云っていい。

誰かに評価されるとか、されないとか、そんなことよりも、自分の内的な必然性に則って詩を書きつづけたい。

 

ココア共和国9月号に嘉村詩穂名義の散文詩ニライカナイ」を佳作として採っていただいております。

電子版のみの収録となりますが、こちらも併せてよろしくお願いします。

 

散文詩の折本も引き続きよろしくお願いします。

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booth.pm

夜を歌った詩を四篇収録しています。 


 細部を検分する間もなく闇は濃くなり、男の、女の、あるいはそのどちらでもない声が満ちた密室に閉ざされたまま炎に包まれて、ちいさな球体を抱えてうずくまったまま、はるか遠くから聞こえてくる無声の音楽に耳をすませる。 ──「夜の音楽」より

 

 -収録作品- 
 精霊流し 
 夏の亡霊 
 夜の言葉 
 轟音を友と呼ぶ

 

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booth.pm

海をテーマにした散文詩5篇を収録した折本歌集です。
 行く宛のない「あなた」への手紙、焦がれるような夏へのサウダージ、終わる夏への挽歌をサブテーマとしています。  


 越境する神々を信じながら、不信の顎門に囚われて、なすすべもなくあらゆるきみたちを恨み、(きみの聴く講談のアウトローたちは怒りを暴発させても浄土は三千光年先だね)(絶望の只中を周回しつづける船に乗ることを宿命づけられた者たちの系譜に連なる私もまた)眠る場所さえない。──「大時化の海へ」


-収録作品- 
大時化の海へ(現代詩手帖落選作) 
あなたへ 
女神の痕
神の国より 
魚地獄

 

今は生き延びることだけで手一杯だけども、またいずれ病状が落ち着いてきたら、もう少し前向きに創作に取り組んだり、生きる道筋について考えたいと思う。

現時点では詩歌に賭けるという想いに変わりはないので、引き続き読書を通じて創作の糧としてきたい。