ANIRON

ひとりごと日記

2021.10.11 それでも詩だけは共にある

昨夜、少量のビールを飲んだのが悪かったのか、PMSの症状が出ているのか、一日中鬱々として発作も出て、どうしようもないので昼寝をした。

それでも病状は良くならず、母に付き添って買い出しに行く予定だったのだけれど、それも叶わなかった。

この家にいると現実的な話しかしないので、フィクションを含めて虚構の話しかしない東京の家が恋しくなる。

お金のこと、人間関係のこと、さまざまに対処すべき問題があるのは分かるけれど、私はそれらについてあまり深く考えないし、そうしたことにあまり煩わされない環境で生きているということは、妹の云うようにたしかに「恵まれている」のかもしれない。

かといってお金に余裕があるというわけではなく、実家の凄まじい浪費癖に比べれば慎ましい生活を送っているからというだけなのだけれど。

そうしたことでどんどん耳も心も汚れていく気がして、「心よ原始に戻れ」の

心よ原始に戻れ

心よ原始に戻れ

  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

おやすみ モラルに汚れていた指も耳も

この腕のなかで もう眠りなさい

という歌詞が心に響いてやまない。

そうしていくらか消耗して詩を書いた。

kakuyomu.jp

七千年の光

あなたから遠ざかって

空を駆ける鳥たちの鳴き声を

遥か遠い国の音楽のように聴いて

画面から流れてくる音声と

行き交う車や電車の音で満ちたこの部屋で

かつて見た遠い砂漠の写真と

そこに住まう人々のお茶を

鮮明に思い出してもなお届かずに

茶葉に触れることさえ忘れて

あらゆる瞳が見つめてくる街を歩き

その果てにある図書館を夢見て

永遠に辿りつかない重い足を引きずり

日傘は両手で支え持って顔を伏せ

婚礼の儀式をひとりきりで行うように

罪人がいたたまれずに顔を隠すように

道を行くことばかりが頭を離れないまま

詰められそうにない距離にあるものばかりを

追う兎になっていたことに気づく

あなたの光が七億光年先に届くには

まだ六億三千年の時が必要で

七千年をかけて届いた微かな光線が

海の上できらめくのに心は涙する

メンタルが著しく参っているときに溢れてくるのは歌であり詩のほかに何もないから詩を書いているのだけれど、自由詩はまだ私のものになってはくれない。

ここのところすっかり散文詩から離れているので、ふたたび書いてみたいとも思う。

 

そうして時々は原点に立ち返らないと、道を見失ってしまいそうな気持ちに囚われる。

こと、この本がまともになく、処分される一方の部屋にいるとひたすら焦りばかりが募る。

捨てられたのは本ばかりではなく、私の青春そのものなのだという思いが頭から拭い去れない。

今朝はあさイチで読書特集を観たけれど、外側のトレンドばかりを追うことに終始して、なんら本を読むことそのものの核心に触れられないまま終わり、不全感が残った。

主人に勧められた松岡正剛『多読術』を読んでみて、いくらかでも読書量を元のペースに戻したい。

焦りばかりが募る中で調子を崩し、つくづく休むことが下手だなと思う。

療養のために帰省したはずなのに、少しも心が休まらないのは、私自身のメンタルの状態が芳しくないからという理由に尽きるのだろう。周りの環境に文句ばかり云っても、残り3週間を乗り切ることは難しいし、せいぜい自分にできることを精一杯やるしかない。

この間、新たに出会い直した友人とも連絡を取って、少しばかり詩の話をした。

Twitterから離れてみて本当に良かったと思うのは、こうした間柄の人たちとふたたびつながる糸口を見出せたという一点に尽きる。

aniron.hatenablog.com

焦りもマイナスにばかり捉えるのではなく、やる気としてエネルギーに変えていきたい。

そのための時間だけは私に許されているし、体調はよろしくないにせよ、何はともあれ時間だけは私の財産として残されている。

この時間をいかに使い、限られた人間関係の中でいかに良好な関係を築いていくかが、これからの10年の課題になるのだろう。