第4回笹井宏之賞落選作を折本として公開した。
第四回笹井宏之賞落選作品50首を収めた短歌の折本です。
病める夏の日々を詠んだ、ゴシックな療養短歌を収めています。
この恋も忘れてしまう錠剤は不老長寿の薬となって
「しにたみのおさしみ」きみに告げたいの「おさしみ」としか云えないままで
ハルシャギク世界の果てをも埋め尽くし燔祭の焰を待つ初夏
今日はいくらか調子が良かったけれど、調子が良すぎるというのも考えもので、家事をいつもより片づけて、折本を作ったというのにいくらか元気すぎる。
土日はおそらく死ぬことになるのだろう。
それでも散財はしていない、と書きかけたけれど、朝に黒瀬珂瀾の歌集を二冊注文してしまったのだった。
短歌は詠めば詠むほど難しいなと感じていて、どちらかというとやはり詩の方が好きなのだけれど、それでもここでやめる決心がなかなかつかないからつづけている。
可能性は幾らかでも残しておきたいという思いもあるし、そうして小説を書けなくなっても詩があったから生き延びられたという事実があって、そうした居場所はいくつもあるに越したことはない。
とある講座を受けてみようかと考えているのだけれど、それも追々ということになるかもしれない。なんとかこの状況を打開したいという思いだけが胸にある。
コスメを楽しむのもいいけれど、やはり文学の豊かさには敵わない。積読本は山のようにあるし、少しでも読んでいかねばならない。
詩も短歌も両輪の軸としてつづけていきたい。
来月には延期をしたおりひめ歌会も控えている。そこに向けて少しでもいい歌を詠みたい。
ここのところはもっぱらTK from 凛として時雨の新曲、will-illを聴いている。
あいにくとアニメの方には興味はないので、もっぱらTKの曲だけを聴くのだけれど、
朽ちるまで奪わせて
突き刺すまで愛させて
という歌詞は本当に毒親と子供の関係のようだなと思う。それも境界性パーソナリティ障害を患った母と随分と重なってしまう。
誰にも似合う幸せなんかいらないよ
すべての醜さは僕だけのものだ
すべての痛みは僕だけの
など、自分自身と深く共鳴し合う歌詞が並んで、それをTKの歌声で歌われた日にはもう敵わない。TKだけは絶対に地獄に立っていてくれるから、安心して12年も聴いていられる。
私が詩を書きはじめたきっかけはロリータ℃という、少女時代の平野綾が歌っていたアルバムなのだけれど、TKの作る音楽がなければ詩を書きつづけることはできなかったかもしれない。
そうして音楽を糧として創作をつづける自分を、一方では情けなく思うこともあった。本のインプット量が全然足りていないし、うつの病状が悪いとそもそも本を読むことすらできない。
それでもそうして創作をつづけている人がいると分かったのが、上篠翔『エモーショナルきりん大全』で、もちろん私の短歌は足元にも及ばないのだけれど、それでも大きな励みとなっている。
今後とも詩作に作歌に励んでいきたい。