ANIRON

ひとりごと日記

2021.12.06 新たなアイデンティティ

仮面ライダー電王を途中で観るのをやめて、主人の提案でWを観はじめた。

4話まで観たのだけれど、4話でフィリップが両親のことで懊悩するあまりに本領発揮をできずにピンチに追い込まれ、翔太郎と亜樹子とを新たな家族とすることで解決を見た。

随分とテンポの良い作品だなと思いながら観ているのだけれど、このくだりに関しては「それで良いんだ」と毒親育ちの身には救われる思いがした。

思い返せば私は家族というと、これまで実家からなかなか心理的距離を取れずに、実家を想定することが多く、血縁を軽んじて生きていくことはできないと思い詰めていた。

しかし帰省先で希死念慮に見舞われたり、帰京直前に実母が原因で義実家を巻き込む形のトラブルに見舞われて、自分のアイデンティティが揺らいでしまっていた。神道を奉じることも困難に感じてしまい、保守思想を掲げることにも挫折感を感じた。

そうしているうちに先日主人と地縁・血縁の話になり、私が地縁だと感じてきた大学でのつながりは、実のところ地縁ではなく、私を中学校や高校でいじめ抜いてきた地元の人間たちこそが地縁に当たる人間関係であり、私自身は地縁からも、そして血縁からも大きく疎外されてきた人間なのだということがはっきりと分かった。

保守思想と袂を分かつに至ったのは、これが最も大きな要因だった。

そうして根無草のように生きていくことなどできないと思い詰めていたけれど、保守思想を奉じて母と接してみても、結局のところ何ら変わりはなかったし、自分自身が楽になるかと思っていただけに、帰省ではつらい思いをした。

そうしてアイデンティティを再び打ち砕かれた私は、日々を虚しく生きている……というわけでもなく、主人という新たな家族とともに、これまでよりもいくらか気楽に生きている。

両親と絶縁したわけではないけれど、彼らのことを考える時間はずっと少なくなり、グループLINEも抜けたおかげで、向こうから連絡が来る頻度も随分と落ちている。このままできるだけ距離を保つことが、お互いにとって良いことなのだろうと思うし、自分自身もまた毒親という概念に依存していたのだなと気づいた。

親のことをほとんど考えない時間というものをこれまでの人生で持てた試しがなかったので、今はこれまでと比べると随分と気楽に過ごしている。

うつ病をはじめとしてメンタルの持病は数多くあるけれど、親に関する悲観的な考えに囚われることが減ったことで、いくらか気持ちは落ち着きつつあるのかもしれない。

私のアイデンティティの在処は今は主人とともにあることそのものに置いておきたい。