ANIRON

ひとりごと日記

2021.12.09 短歌を読む

ふたたび読書・創作カテゴリでトピック入りしていました。

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ご覧いただき、また評価いただき、ありがとうございます。

今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

 

相変わらず昼間はまともに動けない。

用事を終えて帰宅してからというものの、疲れが出て起きたり眠ったりを繰り返して、動けるようになったのは18時ごろだった。

外出すると反動で全く動けなくなるので、いかに体力がないかが分かろうかというものだ。

不全感が延々と募っていくのをどうにも止められない。

それから家事を片づけて、塚本邦雄『定家百首・雪月花』を読み終えた。

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食わず嫌いをして読んでいなかったのだけれど、ようやく手に取って読んだ。ただし私は白洲正子の流儀に沿って、歌のありのままの形を重んじて読むので、訳詩はほとんど読まなかった。正直なところこの訳詩は蛇足の一言に尽きる。
評も塚本邦雄という人を通じて見た定家及び良経という感が強くて、その見方が反写実に即していることを踏まえながら読まねば怪我をしてしまう。
写実なきところに仮想はなく、仮想なきところに写実はないと私は考えているので、写実をあまりにも軽んじる言葉の数々にはいくらか反感を覚えた。
とはいえ選歌はいずれも素晴らしく、塚本邦雄が目利きであったことの証左が窺える。さらに彼の新古今論を読みたいと思う反面、写生を重んじる万葉集などにも触れていきたい。

 

それからぼーっとしていると主人が帰ってきて、夕食を摂りながら仮面ライダーW9・10話を観た。

メイド姿の亜樹子ちゃんがとても可愛らしかったし、翔太郎の成長も描かれていて、フィリップがふたりを新たな家族とみなしてからというものの、その絆は一層深まっているなと感じた。

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私としてはフィリップに着目しながら観ているのだけれど、今回彼の出番はほとんどなかったので、今後彼のキャラクターがどのように掘り下げられていくのかが楽しみだ。

食後のお茶はルピシアのハニーブッシュを淹れた。

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ルイボスティーのフレーバードティーで、リラックスできるお味だった。

 

それから黒瀬珂瀾『黒耀宮』を読んだ。

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塚本邦雄、春日井健、三島由紀夫といった男性中心至上主義の色香と荒々しさに満ちた歌集だが、耽美というにはいささか荒削りでくどすぎるのが気になった。

表現したい男色の世界は私にも理解できるのだけど、少々過剰だ。藤原月彦の俳句などにも強い影響を受けているのだろうし、あるいは影響を与えたものとして、松野志保、北夙川不可止の名を挙げることもできるのだろうけれど、やりたいことはすでに試し尽くされているということもわかった。
私は私の歌風を模索しつづけたい。

これほど私が反感を覚えたのには訳があって、やはりホモソーシャルな詩歌サークルで良しとされてきた作風と同じ気配を感じ取ってしまったからなのだろうと思う。

私はフェミニストではないと思ってきたし、ポリティカルコレクトネスには辟易としている。

ただ三島由紀夫塚本邦雄に端を発するマッチョイズムはもはや古い。

当時は戦争という必然性を持って意味を成していたその思想が、もはや現代では必然性を持ち得なくなっている。その結果生まれたのがこの空疎で審美主義的な男性主義だと云っていいのかもしれない。その空疎さゆえに滑稽さを感じさせてしまうところにこの歌風の弱さがある。

この歌集は20年前に上梓されたものだから、今の時風に合わなくてもいいのだけれど、やはり時代を超えられない限界があるなと感じる。

そうしたジェンダーの問題を置いておくにしても、やはり耽美というものは技巧が伴って初めて耽美となるのだということを思わずにはいられない。

眼高手低というのか、ゴテゴテと装飾された歌の数々には一切の余白がなく、技巧も感じられない。ただ表現したいものが全面に押し出されていて、その趣旨は理解できるのだけれど、歌の姿はあまりスマートではないなと感じた。

やはり古典を読まねばなるまい。引き続き塚本邦雄の新古今論に触れつつ、新古今和歌集をさらに読み解いていきたい。

このうち定家全歌集に関してはすでに持っているので、適宜参照しつつ、他の評論なども読んで学んでゆきたい。