愛用しているオールインワンジェルである、クリスタルジェミーのリンクルモイスチャージュエリーのストックが残り一つとなった。
ちょうど楽天お買い物マラソンの時期なので、買い足しておくことにした。
ここのところほとんどお化粧ができず、自尊心もだだ下がりなのだけれど、主人が写真を撮ろうと云って、ふたりで映った写真を見ると、すっぴんながらも肌の調子は良く、たとえお化粧ができなくても、今肌の調子がいいのであれば、あまり気に病むこともないのかもしれないと思う。
使っているスキンケアについてはこちらに書いたので繰り返さないけれど、ここのところスキンケアへの意識がさらに高まりつつあり、これまでより丁寧にスキンケアをするようになった。
だからといって、お化粧ができない自責感が軽減されることはない。
うつに罹る前の同棲時代には、毎日デート服を着てお化粧をしていたし、あの頃のように戻れたらいいのにと思わない日はない。
それでも、環境の大きな変化に加えて、そうした無理も重なってうつになったのだとしたら、あまりうつ以前のことについて思い詰めて理想化しすぎない方がいいのだろうと思う。
今の私には今の私なりの過ごし方があるし、それを根本から変えようとはあまり考えていない。
Twitterで美容アカウントのツイートはこれまでたびたびチェックしていたけれど、虚しい美を追い求めるだけのツイートが多くて疲れてしまい、最近はあまり見なくなった。
美しさとはなんだろうと思う。
無論すっぴんよりもメイクをした顔の方が美しいことは云うまでもない。その点を無理に捻じ曲げるつもりはないし、私だってできることなら毎日メイクをして、主人の帰りを待ちたい。
ただこうして考えていると頭をもたげることがある。
それは、仮面ライダーオーズの第23話『キレイと卵と眠る欲望』に登場する佐倉優美というキャラクターのことだ。
化粧品会社の研究員として懸命に働く彼女が美に目覚めて、化粧で美しくなるんだけど、旧知の仲の伊達明が、「昔のお前の方が綺麗だったよ」というシーンで完全に伊達さんの夢女子になったのだった。
オーズは人の欲望をテーマに描いた物語だけれど、人間の美しさとは一体何なのだろうと思う。
私にとってその一つの答えは知性だということだ。
私はサピオセクシャルなので、知的な人間を愛するし、自分自身も知的な魅力を常に持っておきたいと願っている。
ここのところ読書意欲が減退していて、なかなか本を読めない状態が続いているけれど、そのような中でも気力を振り絞って本を読んだり、ニュースを読んだりして、主人と夕食の席で密度の濃い話ができると、それだけで心が満たされる。
いわば私にとって知性を磨くことは美容を磨くことに他ならないのだ。
ちなみに今は自分自身の信仰のあり方が揺らいでいたこともあり、また平家物語を完走したあとで、日本人の精神性について改めて知りたくなって、小松和彦先生の『聖地と日本人』を読んでいる。
読んでみると、能楽をベースに平家物語の話なども出てきて、点と点とが線でつながったような発見も多く、大変興味深い。
学生時代ならこうした軽めの一般書はできるだけ遠ざけていたのだろうけれど、大学を出て久しく、本格的な学術書に挑むだけの体力が失われているので、碩学である小松和彦先生の著書が文庫で読めるのはありがたいなぁなどと呑気に思う。
読書意欲が失われている今こそ本を買わねばと、こちらの二冊を購入して、古川日出男訳の平家物語も買おうとしたのだけれど、在庫切れで見送ることになった。
このうちアンデシュ・ハンセン『最強脳』についてはかねてから主人との間で話題に上っていて、スマホ脳を読んだ身としてはこちらも読まねばならないと思っていたのだった。
折しもリングフィットを毎日のようにプレイしているので、いい動機づけになりそうだ。
さらに読みたい本はまだまだある。
主人が前に読んでいたユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons』は、ポスト真実の時代を強く実感する今日この頃だからこそ読んでおきたいし、我が家はあまり本の貸し借りはせずに、必要な本は自分で買うという家なので、買っておきたい。
また時事問題というと、ネットで見かけた佐藤優氏の記事も面白かったし、彼の著書はすでに何冊か読んでいるけれど、さらに読み込んでいきたいという思いもある。特に読書術については関心がある。
さらにここ最近は朝日新聞と毎日新聞に登録をして、日々記事を読み、ホワイトボードにまとめたりしている。
情報の質量を高めて、より良く知性を磨いていきたい。