ANIRON

ひとりごと日記

2022.01.26 サークル運営と「与件」

躁転からの鬱転で消耗した一日だった。

主治医から双極性障害という診断は受けていないし、再三にわたって問いかけても同じ回答なので、おそらく違うのかもしれない。

友人から送ってもらったPDFファイルの双極性障害にまつわるパンフレットを読んでみても、該当するのかしないのか、今ひとつ判断がつかない。

他人から見て明らかに様子がおかしいというわけではないし、主人曰く全く気づかないとのことで、主治医からも主人に何かしらの負担がかかっていないのであれば、双極性障害の可能性は低いと云われている。

浪費をしたというわけでもなく、主人に頼んでおいた『平家物語』を買った以外には何も買っていない。

幸いにも主人の職場の近くの書店でアニメ帯付きの古川日出男訳『平家物語』が手に入ったのだった。

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またこれに合わせて、ここのところ読書意欲が落ちていることもあって、本棚の一部のラインナップを並び替えた。

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塚本邦雄を集中的に読みたいという気分だったので、積読本の中から引っ張り出してきて、前から気になって注文していた『定家明月記私抄』とその続篇も並べ、読み差しの遠藤周作『秋のカテドラル』と、年始のブックオフセールで開拓した『石原吉郎詩文集』も並べた。

とはいえこの日は如何せん気分が高揚していて、かねてからの懸案事項だった創作ブログの移転手続きを進めたり、主宰している文芸サークルの仲間に声がけをして、オンライン作業会をしませんかという誘いを出したり、とにかく「いつもの私ならばもう少し考えるだろう」というレベルの積極さでことを進めてしまったのだった。

evie-11.hatenadiary.com

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あいにくと多忙なメンバーたちの都合がつかず、作業会の話はお流れになってしまい、気落ちして鬱転するに至った。

しかしメンバーのひとりが日時が合えば参加したいという申し出をしてくれたので、もしも状況が許せば彼女とともに作業会をすることになるかもしれない。

それも相手次第というところなので、あまり期待をかけすぎないでおきたい。

主宰として積極的に動かなければ、メンバーはついてこないし、かといって積極的すぎるのも困りもので、どうにも塩梅が難しいなと思う。

メンバーの状況を頭では把握しているつもりでも、もう少し活動的にサークルを運営したいという思いも頭をもたげてきてしまう。

幸いにも別の場所では月一度のペースでおりひめ歌会を催しているし、今後とも歌会はつづけていきたいけれど、なんとか無理のないサークル運営ができれば良いのになと思う。

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正直なところ、創作をしている人とつながることが、30代という年齢的な事情もあってか年々難しくなりつつある。

30代という年齢を考えれば、家事に育児に仕事に忙しい時期だし、やむを得ないのだろう。

こういう時にかつて表立って運営していたTwitterアカウントがあれば、気兼ねなく創作している人とつながれるのだけれど、そうはいっても過去にはPTSDが再燃したという経緯もあるし、どうしても及び腰になってしまう。

今はPTSDは沈静化しているので、今の環境の中で、できることをやっていくしかないのだろう。

先日、佐藤優氏の記事を読んで、その中に与件という言葉が出てきた。

www.businessinsider.jp

佐藤さん:楽観・悲観というよりも、今の環境や持っているものをどう活かすかという視点が足りていないということです。もちろん、わちさんは仕送りがない中、自分で生活費を賄っているのはとても立派なことです。生活費や学費を親が支払ってくれるような裕福な家の子に比べたら……と思う気持ちももちろん分かる。だからこそ、今の大学生活をもっと活用することに目を向けなければなりません。

シマオ:与えられた環境で頑張るしかないということですね。

佐藤さん:それを「与件」と言います。人は皆、与件の中で生きています。わちさんは滋賀県出身ですが、ジャーナリストの田原総一朗さんも同じ滋賀出身です。

シマオ:朝まで生テレビ!』の司会の方ですね。

佐藤さん:田原さんは働きながら夜間の大学に通うなど苦学して、当初は文学の道を目指しますが、自分にその才能はないと見極めてジャーナリズムの道に進みました。現在87歳ですが、最近の著書でも、病気になったり、体力の衰えを感じたりしても、それは仕方ないと割り切ってやれることをやっていくしかないと言っています。田原さんの生き方は、まさに与件を生かすものです。

シマオ:マスコミ業界の最前線で戦う人には、それくらいの覚悟が必要なんですかね。

佐藤さん:そう思います。どの世界でも同じでしょうが、自分がいる環境を嘆いているばかりでは、せっかくの成長のチャンスも逃してしまいます。企業の採用担当者もそういう姿勢は見抜いてきます。なので、厳しいですが、このままでは就活で失敗すると言ったのです。

 限られた状況の中でも、できる限りのことをできるように模索していきたい。

私は小説の道を諦めて、今は詩歌を作っているので、この言葉は胸に迫るものがあったのだけれど、創作という場において、あるいは人と共同で物事に取り組むという場において、この与件という言葉はとても重要なのだと思う。