ANIRON

ひとりごと日記

2022.04.05 最近読んだ本たちと創作の話

図書館本2冊と、かねてから再読し続けていた内田彩仍さんの本を読んだ。

 

鈴木朱紀子『クラゲ水族館BOOK』

ここのところクラゲの動画をよく観るので、写真集にも触れたくなって借りた。美しいクラゲの写真たちに魅せられたけども、やはりミズクラゲはいいなと思う。タコクラゲも愛らしく、またヒクラゲなど毒性の強いものには畏れを感じ、触手の美しいものにも惹かれる。
できれば実際に水族館に足を運んでじっくり鑑賞したいという気持ちが高まるとともに、より充実した内容の写真集が手元に欲しいと思う。

より充実した内容の写真集というのは、こちらの『世界で一番美しいクラゲ図鑑』で、より多くの種を見られるといいなと思っている。

まだ注文もしていないのだけれど、いずれ買って手元に置きたい。

 

山中智恵子『玲瓏之記』

記紀万葉から昭和の前衛短歌まで、時空を超えて編まれた短歌が連なる歌集。古典調の歌の世界は私が表現したいものと近しくて、古典文学や幻想文学を読んでいるかのような心地で読み終えた。
両性具有やスサノヲ、稚児をはじめとした男性崇拝、少年愛の歌が並び、また自らの短歌を虚から生じるものとする強い自覚があって、虚実のあわい、歴史の時空の狭間から生まれた歌集だと云える。
そこには作者の覚悟の程が窺えて、生半可な歌ぶりではないとわかる。
自分自身、このままニューウェーブ寄りの歌風を続けていていいものか自問するけれど、まだ答えが出ない。ただ少なくともこの歌集は、自分の理想とするところに限りなく近かったということを書き留めておく。

こちらもできれば手元に欲しい。

図書館で借りるに至ったのは、何よりも塚本邦雄にゆかりのある「玲瓏」という言葉が引っかかったからで、手に取ってみると、耽美的な短歌の数々が物語のように立ち上がるのが面白く、ぐいぐい引き込まれた。

 

作歌と創作について

ここのところ自分自身の作歌にあたっての姿勢のあり方や、作風についてさまざまに考え込んでしまうことが多く、なかなか作歌ができていないのだけれど、やはりその根底には耽美的な短歌を詠みたいという思いがあるからなのだろうと思う。

とはいえ今のところ評価していただいているのは口語のニューウェーブ短歌なので、引き続きこの作風を続けていこうと考えている。

ニューウェーブ短歌はとにかく間口が広いので、NHK短歌やその周辺にも気兼ねなく投稿できる。耽美的な短歌となると、なかなか居場所がないのがかねてからの悩みでもあった。

角川短歌賞など、大きな賞に投稿するにはいいかもしれないけれど、いかんせんそれだけの技術が自分にあるとは思えない。

ここのところ文章を書くことそのものもそうだけれど、より高尚で高踏的なものを志向するというよりは、より卑近で地べたに近いものを模索していくという方が自分の方向性に近しいのではないかと思うようになってきた。

詩に関してはまだその境地には達していないし、むしろ詩がそうであってはならないと思っているのだけれど、短歌に関してはあまり飾りすぎても身の丈に余るだけだという思いもあり、今後とも気持ちが揺れ動くことにはなるかと思うけれども、ひとまず評価をいただいていることに深く感謝をして、自分の道を進んでいきたい。

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文章を書くことに関しては、主人にライターの道を選ぶということもいいのかもしれないねと提案してしまった。

私はどんなに不調であっても文章を書くことができるので、それを仕事にできれば御の字だけれども、ひとまず今は落ち着かない状況ではあるので、ゆくゆく向き合っていきたい。

個人的にKDPを作るという企画もいくつか抱えている最中だし、それらの原稿も進めていかねばならない。

またまずは手近なところで、散文詩の折本を作れればと思っている。

さらにnoteを通じて笹井宏之賞落選作など、有償で頒布したいと考えているものについてはすぐにでも配信をしていきたい。

note.com

booth.pm

ひとまず第4回笹井宏之賞落選作についてはUPしたので、どうぞよろしくお願いいたします。