ANIRON

ひとりごと日記

2022.05.15 heisoku『ご飯は私を裏切らない』を読む

こちらの記事が創作トピックにお邪魔していました。

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お読みくださった皆さま、評価してくださった皆さま、ありがとうございました。

引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。

 

PMDDの症状が重い。まともに動けそうにない中で、なんとか荷造りをはじめて、10箱を詰めた。

たったの10箱でバテバテになった。ニトリの回転式本棚は昨年購入して置いていたのだけれど、そこにぎっしりと詰まったコミックだのBL本だの、全集本だのを入れるだけで骨が折れた。

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思ったよりも収納力があったらしく、この棚だけで段ボール3箱ほどを消費した。

もともと漫画はそこまで読めないタイプだし、それには実家が漫画・アニメ・ゲーム全面禁止という家風だったこともある。読み始めるまでにも罪悪感があり、途中でどうしても止まってしまって、先を読めなくなってしまう。鬼滅も5巻で止まっている。

そんな中で先日、作家の柞刈湯葉さんが紹介していた、『ご飯は私を裏切らない』を読んだ。

一巻完結なので私にも優しいと思って、すぐに電書で買ったのだった。

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湯葉さんのように分析的に読んだわけではないのだけれど、中卒29歳、職歴はアルバイトのみという主人公が日々働いてズボラご飯を食べている様子を見ていると、決してハッピーではないのだけれど、底の底を這いながらも生きる微かな喜びの原石のようなものが見えてくる。

ネガティブだけれど、ネガティブに全振りするわけではなく、生きる喜びを食を通じて得ることで、かろうじて命をつなぐ。そうした日々は、持病でアルバイトすらまともに務まらない私にとって、切実なものとして映る。

毎日同じものを食べても苦にならないタイプなのも主人公に似ていて、イクラが一番好きな食べ物なのも一緒だ。

主人に「『私をモデルにしたんですか?』って作者の人に送って」と冗談を云われたけれど、ネガティブの底の底で生きていると、朝昼に自炊する、なんでもないような、ただの卵かけご飯や雑炊、お茶漬けにツナ缶をただ加えたもの、三袋100円のうどん玉を使った味噌煮込みうどん、ツナマヨご飯でなんとか生きている自分に気づく。

缶詰はストックできるので引きこもりにはちょうどいいのだ。

料理と呼ぶのも烏滸がましい、そんな地味な自炊をしながら日々を生きていると、かろうじて台所に立つことで生かされているなと気づく。

ココア共和国2022年5月号に佳作として採っていただいた詩「春嵐」に、卵を食べることについて書いた一節があったけれど、食べることは生き物を殺してしまうことだ。

そうしてかろうじて長らえているし、そのことを忘れずにいたいと思う。

遠い空の下では、今なお爆撃の危機の中で眠る人々、日々食べるのにも事欠く人々がいることに想いを馳せつつ、今こうして食事を取って、拒食気味だけれども、なんとか生きていることに自覚的でありたいと思う。