ANIRON

ひとりごと日記

2022.06.27 最近読んでいる本

はじめに

詳しくはこちらのブログに書いているのだけれど、私自身の持病に加えて主人の急患があり、なかなか落ち着いて本を読めない日々が続いている。

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そのような状況下にあってなお、やはり少しでも本を読みたいという思いは高まる一方なのだけれど、あいにくと心身ともに不調のため、いつもであれば一日で読み切ってしまう本もなかなか読み進められない。

もどかしさを抱えながらも、なんとか自分の時間を作って読んでいる。

柄にもなく併読という形になっているけれど、今は読める本を手当たり次第に読むしかない。

 

箒木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ

はじめに手に取ったのは、主人に勧められた『ネガティブ・ケイパビリティ』で、この本についてはこちらの記事に詳しく書いたので重複は避ける。

aniron.hatenablog.com

ただ病という出口の見えない状況の中で、いかに生きるべきかということをここのところ考えることが多くなってきていて、それに寄り添ってくれる形でこの本が傍にあることは喜ばしいことだと思うし、冒頭のキーツの生涯の解説には思わず涙してしまった。

まだ二章の途中までしか読めていないのだけれど、キーツの箇所を読んでいて、「これは以前読んだ『絶望名言』と同じ効果があるな」と気づき、そちらも読み返したくなって、さっそく再読しはじめた。

 

頭木弘樹『絶望名言』

私は2巻よりも断然1巻が好きで、こちらは何度か再読しているのだけれども、本を開くたびに心に沁み入る言葉が出てくる。

ぼくには誰もいません。

ここには誰もいないのです、

不安のほかには。

不安とぼくは互いにしがみついて、

夜通し転げ回っているのです。

──カフカ「ミレナへの手紙」

 

将来にむかって歩くことは、

ぼくにはできません。将来にむかって

つまずくこと、これはできます。

いちばんうまくできるのは、

倒れたままでいることです。

──カフカ「フェリーツェへの手紙」

 

快適な暮らしの中で想像力を失った人たちは、

無限の苦悩というものを認めようとはしない。

でも、ある、あるんだ!

どんな慰めも恥ずべきものでしかなく、

絶望が義務であるような場合が。

──ゲーテ「親和力」

 

原因がよくわからない自分自身の体の病と二週間強付き合って、主人のケアもしながら、自分自身のセルフケアもしなければならない状況がまだしばらくつづきそうで、泣き言を云いたいけれど、誰にも云えないという状況の中で、これらの言葉は切実に心に響いたのだった。

また著者の頭木弘樹氏の

頭木 (…)じゃあ、前を向いて歩いて行くのかというと、そうではなくて、ぼくは倒れたままの状態から、ある程度立ち上がりましたけれど、まだ半分倒れたままなんですね。

だから、まだ絶望の名言は手放せないんです。

川野 立ち直るんではなく、絶望したまま生きていくということですね?

頭木 そうですね。倒れたままで生きていく、あるいは半分倒れたままで生きていく。それもありだと思うんですよね。

──頭木弘樹『絶望名言』NHK出版、2018年

という言葉には大いに励まされた。

この困難な状況下で、それでも生きていかざるを得ない中、「倒れたままで生きる」という言葉は「ネガティブ・ケイパビリティ」にも通じるスピリットがあるなと感じた。

このようにして本が本を呼び、それに呼応する形で言葉が言葉を返す面白さを改めて感じたのだった。

 

モニカ・ルーッコネン『マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方』

さらに主人がかつてkindle unlimitedで読んでいたという、『マイタイム』も読みはじめた。

専業主婦で時間は有り余っているだろうに、こんな本を読む必要などないのではと思う反面、先週末から自分自身のケアに加えて主人のケアも加わり、いつも以上に家事をこなしたり、主人とのリフレッシュタイムを設けるために、自分の時間を少し減らさざるを得ず、気持ちが少々疲れてきたので読むことにしたのだった。

私の場合はマイタイムはもちろん勤め人よりは多いのだけれど、ブログを書く時間が完全に趣味の範疇だけに留まるかというと、必ずしもそうではなく、また家事やケア、睡眠などの時間を除くと、ほとんど自分のための時間を過ごせていないのかもしれないと気づく。

私にとってのマイタイムとは何なのだろうと思いながら読み進めているけれど、まだ答えは出ない。

読書は趣味だけれども、創作の基盤としたり、こうしてブログで紹介するために読んでいる節もあり、完全にフリーな状態で読むということが難しい。

その点商業BL小説は、ブログに書けないということもあって、何ら利益をもたらさないので、趣味だと割り切って読めるのがいいのかもしれない。

そうした娯楽小説をもっと読みたいという思いがあったのだったとこうして書いてみて思い出した。

あるいは漫画なども良いかもしれないけれど、あいにくとあまり読む習慣がないので、軽めの娯楽小説をもっと読んでいきたい。