kindleセールで何かめぼしいものがないかと探していたら、かねてから気になっていたつくみず『少女終末旅行』がポイント50%還元対象になっていたので買うことにした。
ここのところ消耗しているので、漫画の存在はありがたい。
そうは云っても、実家が漫画禁止の家だったこともあり、未だに漫画を読むことに抵抗があるので、途中で頓挫してしまうかもしれないのだが、ひとまず一巻を読んだ。
そこにはチトとユーリというヒロインが出てくるのだけれど、チトという黒髪の女の子が気に入ってしまった。
彼女は終末世界での出来事を日記に記していて、本が滅びてしまった世界で日記を大切に書き溜めているという描写が出てくる。
私自身、こうして日記を書いているわけだけれども、なんのために書いているのか、時々わからなくなってしまうことがある。
エア自助グループの一環としての立ち位置は重視したいという思いがある反面、時には日記を書くことが苦しさを伴うこともある。
それでもこの日記がどこかで誰かの心をなぐさめる糧となってくれることを願っている。
そうした想いの原点に触れたような気がして、チトが愛おしくなったのだった。
今日は一日消耗していて、対人関係のことで相変わらず悩んでしまい、ほとんどぐったりして過ごした。
こうして筆を起こすのもやっとというところだけれども、昼間に育休中のまさやまさんに連絡をして、横山未来子読書会を催すことになった。
まだ歌集は選んでいないのだけれど、共通の知り合いである主人も乗り気なので、セッティングをできればと思っている。
今はそうしたつながりが心から喜ばしいと思うし、私自身も作歌に励まねばと、ここのところ再び短歌を詠みはじめた。
短歌を詠む勘が鈍っていて、なかなか手応えが掴めずにいるので、さらに歌集や歌誌を買って読んでいきたい。
ここのところ詩歌に関しては日記に書くことが少なくなってきているけれど、それでも作っていて、ここのところ過去の恋愛を歌うことが多い。
もう少し療養詩歌に寄せた詩歌も作りたいし、もっと美的な作風のものも作りたい。やりたい方向性は既にある程度定まっているけれど、その中でも新たな挑戦をしていきたい。
ココア共和国に投稿する詩はもう少し粘る予定だし、秋〆切のNHK全国短歌大会にも投稿したいと考えている。
ただそれにはまだまだ量をこなさなければならない。
私はGoogleカレンダーを使って、詩歌を作った日には記録をつけているけれど、これを励みにさらに作っていきたい。
そうして意欲が再び戻ってきたことを今は嬉しいと素直に感じる。
ココア共和国への入国もすでに9度と伸びてきてはいるけれど、まだまだ先は長いし、地道にやっていきたい。
最後に暦の上ではもう秋だけれども、残暑が厳しいので、夏にふさわしい折本作品を載せておきます。
散文詩集
おまえは海の底から産まれ出て、やがて痛みをなぐさめるためにこの地上に遣わされた使者なのだ。──「この痛苦を慰撫するものとして」
ポケットモンスター サン・ムーンに登場する、アシレーヌ・ウツロイドへの憧憬から生まれた散文詩4編を収めたPDF配信折本詩集です。
A4一枚、四編の散文詩を収録しています。
-収録作品-
この痛苦を慰撫するものとして(アシレーヌ)
無謬の抱擁(ウツロイド)
原初の海へと還るまで(ウツロイド)※ココア共和国2022年8月号佳作入選作品
虚ろな夢の名残り(ウツロイド)
海をテーマにした散文詩5篇を収録した折本歌集です。
行く宛のない「あなた」への手紙、焦がれるような夏へのサウダージ、終わる夏への挽歌をサブテーマとしています。
越境する神々を信じながら、不信の顎門に囚われて、なすすべもなくあらゆるきみたちを恨み、(きみの聴く講談のアウトローたちは怒りを暴発させても浄土は三千光年先だね)(絶望の只中を周回しつづける船に乗ることを宿命づけられた者たちの系譜に連なる私もまた)眠る場所さえない。──「大時化の海へ」
-収録作品-
大時化の海へ(現代詩手帖落選作)
あなたへ
女神の痕
詩神の国より
魚地獄
歌集
第四回笹井宏之賞落選作品50首を収めた短歌の折本です。
病める夏の日々を詠んだ、ゴシックな療養短歌を収めています。
この恋も忘れてしまう錠剤は不老長寿の薬となって
「しにたみのおさしみ」きみに告げたいの「おさしみ」としか云えないままで
ハルシャギク世界の果てをも埋め尽くし燔祭の焰を待つ初夏
療養短歌をテーマに詠んだ、短歌30首を収めた折本歌集のPDFです。
失われた恋への挽歌、過ぎ去った夏へのノスタルジーをサブテーマとし、ダークでゴシック、耽美な作風を志向しています。
世の終わり詩神は死せず海の果てきみとふたたび巡り逢うまで
AnthemはCoccoだったね沈黙を守ってふたり白百合の園