ANIRON

ひとりごと日記

2022.08.24 ココア共和国落選と朔太郎と

テルーの唄

テルーの唄

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昨夜、ふとテルーの唄を聴きたくなって、今朝からもじっくり聴いたのだけれど、これは本物の詩だと思い、萩原朔太郎の詩「こころ」がベースになっているという話を思い出して、『純情小曲集』を読んだ。

「こころ」を読みたくて読んだのだけど、前半の「愛憐詩篇」の詩としての精度は群を抜いている。朔太郎の詩は詩の本質を突き、なお芸術として有り余る表現に満ちていて、詩を読む新鮮な喜びに満たされた。朔太郎は老年の作品はあまり良いとは思えないのだけれど、そこにもまた詩人の悲哀があるように思えてならない。

昨夜、主人と話したおりにココア共和国の落選した原因を把握できているという話になり、主人に「それだけ客観的に分析できるようになったのはすごい」と評価してもらったけれど、一人きりで詩を黙々と書いてきたからこそ、その調子が外れてしまった時、何が悪かったのかがわかる。

その具体的な理由は伏せるけれども、最たる要因はそもそもあの詩を選んでしまったこと自体で、気持ちが先走るあまり選んでしまった。

おそらく投稿した詩の作風から鑑みて、来月も落選だと思うけれども、ここのところ詩を選ぶ精度が鈍っているので、やはりプロの詩にもっと触れたいと思う。

近代詩はすでに乗り越えられてしまったけれど、詩としての本質をよく突いていて、学ぶなら近代詩がいいのだろうなと思う。ひと頃は随分と熱心に近代詩を読んだものだが、ここのところすっかり遠ざかっていた。これを機に再びしっかり読んでいきたい。

エミリー・ディキンソンの詩も読もうと思ってまだ読めていない。

ひとまず家の中にある近代詩の中から、高村光太郎萩原朔太郎といったメジャーな詩人の詩を選んで、改めてその詩の本質に触れる契機としたい。

ひと頃は図書館に通って全集を紐解いて朔太郎の詩に触れたものだけれど、あの頃のような熱量を今の私は失っているなと猛省するばかりだ。

また高村光太郎の詩集は家に四冊ほどあって、『智恵子抄』は古書を買ったけれども、再び読みたいし、まだすでに読んだり積んでいる本にも目を通したい。

また吉本隆明の評論もあるようなので、こちらにもできれば触れたいし、朔太郎については、以前三好達治の評論を読んだけれど、手元に迎えて再び再読したい。

そうして一歩一歩築いていくしかないのだと思う。

詩を書くということはひたすら地道な作業の繰り返しだし、一足跳びに世に出ることはできないのだから、しっかり足元を固めていきたい。

実作の方も細々と行なっていて、しかしまだ精度が低い。自分の方向性も改めて見定めながら、自分に書ける詩を探っていきたい。

 

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