ANIRON

ひとりごと日記

2022.09.27 タフネスがなければ生きられない

国葬に関する言及はここでは避けることにして、昨日書いたことについて、もう少し掘り下げていきたい。

aniron.hatenablog.com

昨日は自費出版という壁に直面して鬱々としていたのだけれど、ここはタフになるしかない。詩人や歌人のツイートをさまざまに見ていても、受賞したものの原稿依頼がないという歌人がいたり、以前書いたように私家版の詩集を作っている詩人がいたりと、プロやセミプロであっても苦労しておられる様子が伝わってきた。

ならば芸術家でございというスタンスを取っていてもしょうがないし、ブログも含めて総合的に創作というものを捉えて、書けるものはなんでも書く、やれるだけのことはなんでもするという立場を取るしかもはや道はないのではないかと思う。

前述していた通り、どのみち詩歌だけで生計を立てることは不可能だし、その分、他のジャンルの文章もどんどん書いていきたい。

おかげさまで図書館エッセイ集『図書館という希望』はロングセラーとなっており、先日は文学理論部門ランキング63位に浮上することができました。

ブログ「広寒宮」で綴ってきた図書館にまつわるエッセイに書き下ろしを加えた、図書館エッセイ集です。
「もうひとつの家」としての図書館との付き合い方や、うつ病当事者としての図書館との関わり、一利用者から見たコロナ禍の図書館の記録、幼少期に通った図書館との思い出など、今だから読みたい内容をぎゅっとまとめました。
本書が図書館を愛するすべての人の友となりうることを心から願っています。

-収録作品-
図書館という希望
ふたつの棚
図書館という友人
ふたたび図書館へ一
図書館の使い方を模索する
コロナ禍の図書館について
蔵書の整理
ふたたび図書館へ二
先達の目とBANANA FISHにみる図書館の精神
図書館という知の海に漕ぎ出す
図書館で知を拓く
学校の図書室の思い出
非常事態宣言下の図書館
本書に登場した書物

kindle unlimited会員の皆様は追加料金なしでお楽しみいただけます。

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これに続く形でKDPを作っていきたいと考えているし、さまざまに工夫して創作活動に携わっていければと思う。

具体的にはインスタグラムの開設なども視野に入れているけれど、写真は私のブログにとって重要な要素でもあるので、これについては追々また考えたいと思っている。

昨日はひどく落ち込んだけれども、まだまだ私にできることはあるはずで、あまり悲観的になってばかりもいられない。

タフネスがなければ、この先生きてはいけないのだとここ最近痛感している。

先日主人とかねてから観たかった「阿弥陀堂だより」を観て、色々と考えるところがあった。

それは一つには文章を書くということが、誰かの精神的な助けとなっているのであれば、それは何にも勝る価値なのではないかと思ったことだ。

たとえ地元の広報誌の片隅であっても、「阿弥陀堂だより」を読む人々の心は癒され、病を抱えながらも、おうめ婆さんの声に耳を傾け、ひたむきにそのコラムを書く小百合の姿は、私の胸を打つものがあった。

そうして人を喜ばせるような文章をどれほど書いてきただろうかと自問するとき、答えに窮する自分がいる。ともすれば「病める私」の中に閉じこもってしまう私の詩歌は、果たして人の心に届くものがあったのだろうか。

ココア共和国で、あるいはNHK関連の公募で評価を得たとしても、それでもなおもこの詩歌のあり方でいいのかと問わざるを得ない。

阿弥陀堂だより」はそういう眼差しを自分に向けるきっかけをいただいた作品となった。

そうした問いを大事にしつつ、やはり芸術家気取りではなく、マーケターとして需要を重視するという視点を持つことは、大切なことなのだろうと思う。

療養詩歌から少し距離を置きたいということはこれまでも書いてきた通りだけれども、今後はもっと人に喜ばれるような詩歌を作っていきたいし、詩歌でなくとも、そうした記事をたくさん作っていければと思っている。

 

追記

阿弥陀堂だより」を巡って、主人と上記のようなことを話したところ、主婦ブログはそのような役割を果たしているのではないかと評価してもらった。

snowrabbit21.hatenablog.jp

「癒される人が多いから読者もついているんでしょ」という言葉をかけてもらえて嬉しかった。

この日記や詩歌に関しては、なかなかそうしたスタンスは取れないのだけれど、このブログを主婦ブログと両輪を担う形で運営していることは、私にとってバランスを取るためにやはり必要なことなのだと実感したのだった。

 

BOOTHにて折本詩集『ねむれるものにはすみれの花を』を頒布中です。

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群れ咲くすみれ色の花々だけをおまえのねむれる瞳に贈る──。

人を狩る吸血鬼×眠りつづける吸血鬼の全年齢向け創作BL連作散文詩集。 耽美主義に再び回帰することを志向し、その思想をベースとした、嘉村詩穂名義の第一詩集『挽歌-elegy-』、第二詩集『真珠姫の恋』につづく詩のあり方を志した、連作散文詩4編を収めた詩集です。

-収録作品-
エリザベト・バートリの裔として
ねむれるものにはすみれの花を
人形師の恋に寄せて
やがてめざめる、春の世にて

既刊と併せてぜひお手元でお楽しみください。

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中里介山大菩薩峠』の主人公・机竜之介にフィーチャーしたオマージュ散文詩作品集。
和風ホラーや耽美な作風がお好きな方におすすめしたい作品集です。

もう幾百人の血を吸った懐刀も錆び果てて、我が身も朽ちると思えば侘しさよりも虚ろさが募るばかりで、枯野の向こうに迫る夕日に我が身を焦がしてしまいたかった。──「凍蝶の弔い」

-収録作品-
初秋、修羅は往く。
修羅桜
妖魚譚
凍蝶の弔い