ANIRON

ひとりごと日記

2022.11.17 短歌読書会と作歌について

冴ゆの調子も、私自身の調子もなかなか上向かない。ひとまず冴ゆについては、このまま食が細るのは心配なので、動物病院を受診することも検討しようという話になった。

以前受診した病院では、設備上の問題もあり、なかなかきちんと診てもらえなかったという体感があるので、次に受診するなら、別の病院がいいだろうということになった。

また詳しいことは主婦ブログに書くとして、ひとまず私自身のことについて幾らか言葉を割きたい。

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昨日、Twitterアカウントを消したことと、読書会を延期すべきかどうかということについて書いた。その記事をご覧になった、読書会のお相手のまさやまさんから連絡があり、ねんごろに心遣いのメッセージを送っていただいて、ずいぶんと心をなぐさめられた。

病がちなこともあって、歌の解釈が妥当でないものになってしまったら、会も盛会とならず、せっかく主人を交えた三人でこれまで熱意を持って催してきた短歌読書会が虚しいものになってしまうのでないかと危惧していたのだけれど、歴戦の読書会マスターの主人曰く、「解釈し難い本に挑むのは読書会の醍醐味だよ」と云う。

私はまだ印象レベルのことしか捉えられていないので、これからさらに掘り下げて考える必要がある。

一首一首をきちんと捉え、その歌の特徴や、歌集全体の流れ、連作の流れを把握し、その上で論を組み立てていくこれまでの短歌読書会はとても有意義だったし、今後とも続けていきたいと願っている。

まさやまさんはそのお相手としては願ってもない読み手だし、彼女も、そして主人も大学で国文学を専攻していたので、私などよりもよほどすぐれた読み手だと尊敬している。

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そうした読書会の喜びをふたたび味わえるように、できるだけしっかりと準備をして臨みたい。

今日はひときわ体調が悪かったため、この記事を書いているのは横になってしばらく眠った後のことで、まだ今日の分の読書ができていない。

しばらく短歌から離れてみて、やはり私が思う短歌の姿は、例えば萩原慎一郎の『滑走路』のような、「私」の「思い」を「歌うもの」だという認識に戻ってくる。

その芯がブレない限りは、また作歌の道にも戻れるのではないかという気がするし、たとえ思うように結果が伸びないとしても、ひたすら虚心になって学んでいけばいいのだと、今になってみてようやく思い至る。

ダニング=クルーガー効果というものがあると主人が教えてくれたことがある。

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ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人は自分の能力を過大評価する、という認知バイアスについての仮説である。

1999年にこの効果を示したコーネル大学デイヴィッド・ダニング英語版)とジャスティン・クルーガー英語版)の説明によると、このバイアスは、能力が低い人々の内的な(=自身についての)錯覚と、能力の高い人々の外的な(=他人に対する)錯覚の結果として生じる。つまり、能力の足りない人々による誤評価は、自身についての誤り(自身を過大評価する)から生じており、能力の高い人々による誤評価は他人についての誤り(他人を過大評価する)から生じている[1]。この効果は、優越の錯覚英語版)という認知バイアスに関連しており、自身の能力の欠如を認識できないことによって生じる。メタ認知についての自己認識がなければ、人々は自分の適格度を客観的に評価することができない。

メタ認知については自分自身も努めて身につけようとしてきたものだけれども、それが至らないあまりに、自分自身を適正に評価できていないということなのかもしれない。

もっと上を目指さなければ、もっと改善していかなければという思いが強いあまりに、作歌をつづけることも、歌集を読むことも、いつしか楽しみから離れて、義務のようになってしまっていたなと振り返ってみて感じる。

短歌を詠む喜び、歌集を読む楽しみを、改めてこの読書会で体感できれば、きっと素晴らしい会になるだろうと期待している。

 

追記

意を決して大森静佳『カミーユ』と向き合う。思いつくままにGoogle Keepにメモをしながら、連作を中心に読んだ。

幾らか冷静に大森静佳の歌の姿を捉えられたのではないかと思う。

こうして読んでみると、やはりすごい歌集だと思わずにはいられない。憑依という点において、やはり『ねむらない樹』の座談会でも扱われていた、山中智恵子などの影響をダイレクトに受けているのだろうけれど、その表現も卓越している。

なるほど、こういう歌の詠み方があるのかと、読んでいて深く感心せずにはいられなかった。

まさやまさんは演劇にも深い関心をお持ちの方なので、今から話を伺うのがとても楽しみだ。

また読んでいて能に触れたくなったので、かねてからの懸案事項でもある、謡曲集をいい加減買いたい。

白洲正子能楽にまつわるエッセイはこれまでも読んできたけれど、改めて触れてみるのもいいだろう。

こうして一つの読書体験から次なる本へと繋がっていく楽しみをここのところ深く感じるようになった。その喜びを噛み締めながら、読めないなりにも読書に励んでいければと思う。