ANIRON

ひとりごと日記

2022.12.08 折本『雪花の契りは時を超えて』の初稿完成と表紙公開

折本『雪花の契りは時を超えて』の初稿が仕上がった。

底本はこれまでにも書いてきた通り、角川ソフィア文庫の『和漢朗詠集』を用いた。

漢詩と和歌を、それぞれ二作ずつ選び、いずれもに掌編を寄せることとした。

ジャンルは和風SFの創作BL掌編小説と書いたけれども、和漢折衷要素も入っており、これは私がかねてからそういう作風で小説を書いてきた影響も大きい。

カクヨムWeb短編賞2019の最終候補作「山妖記」も、商業雑誌『文芸ラジオ』に寄稿した「翡翠譚」も同様に和漢折衷要素が多分に盛り込まれていて、今回の和漢朗詠集を底本とするというコンセプトとも合致するものに仕上がったのではないかと思う。

kakuyomu.jp

掌編の中でも時間が推移し、掌編と掌編との間でも時が流れているので、小説というよりは詩的散文として捉えていただいた方が妥当なのかもしれない。

体調や、頒布の状況によっては、きちんとした形で連作短編集に仕立てるつもりだったのだけれど、現時点ではまだ未定だ。

当初想定していたように、結局のところ『和漢朗詠集』をベースとした散文詩という体裁になっていることは間違いないと思うし、掌編を書くつもりでいたのだけれど、その境がまだまだ曖昧で、小説に仕立てるのであれば、基礎工事からしっかり取り組む必要がある。

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そういうわけで、連作短編小説にまで仕上げられるかは、まだ今後の状況次第ということになるが、作品としては自立してきちんと形になるようにはしているし、小説ではなく詩歌の域を出ないにしても、各作品は散文詩として結実しているので、安心してご覧いただければと思う。

そして今回は表紙をAIイラストのUni Dreamで作成することにした。

イメージとしては作中に出てくる少年娼妓の白梅のイメージなのだけれど、梅を描いてもらうのが難しいかもしれないと思って、桜を選んだ。実際に作中にも桜は登場するし、永遠の少年というモティーフに相応しいイラストになったのではないかと思う。

これから推敲・校正を経て折本にするわけだけれども、原典である『和漢朗詠集』に出てくる漢詩文の特性上、あまり慣れない方にはわかりづらい表現もあるかもしれない。

できるだけ意味が通じるように作中で工夫できればと思う。