今日は一日低調でしたが、なんとか作業を終えて、和風SFのBLの掌編集をBOOTHで頒布することができました。
──あれから数刻、数日、幾年(いくとせ)を経て、白梅というおまえの名を片時も忘じ得ない呪いにかかった私は、白い無精髭を持て余しながら、その花がふたたび開く時を待っている。
──無謬の愛などないのだと知りながら、未だ硬い羽の結晶を握りしめる。
古典の『和漢朗詠集』に収められた、冬〜春にかけての題材(霜・雪・梅・桜)を主題とした四篇の詩歌をベースとして生まれた、創作BL連作掌編集。 A4一枚、全年齢向け作品です。
名もなき老学者の主人公と娼妓の少年・白梅との時空を超えた切ない恋を耽美的な筆致で小説にしました。
和風×SF×耽美BLを心ゆくまで味わっていただければ幸いです。 表紙は娼妓の少年・白梅をイメージしてAIイラストで作成しました。ぜひお手に取って愛でていただければと思います。
noteでも同一の内容のものを、同一価格の100円にて頒布中です。
またnoteでは #古典が好き というイベントが開催中だったので、『和漢朗詠集』をベースとして作品を作ったという背景もあり、この度参加させていただくことにしました。
有料noteではありますが、ぜひタグ検索でたどり着いた方にも興味を持っていただければと思います。
お手に取りやすい形でご覧いただけるととても嬉しいです。
またさっそく既刊と併せてお買い上げいただき、BOOSTもいただきまして、ありがとうございました。
お買い上げいただいたものではありませんが、弊サークルの創作BLには既刊の「ねむれるものにはすみれの花を」もあります。
群れ咲くすみれ色の花々だけをおまえのねむれる瞳に贈る──。
人を狩る吸血鬼×眠りつづける吸血鬼の全年齢向け創作BL連作散文詩集。 耽美主義に再び回帰することを志向し、その思想をベースとした、嘉村詩穂名義の第一詩集『挽歌-elegy-』、第二詩集『真珠姫の恋』につづく詩のあり方を志した、連作散文詩4編を収めた詩集です。
-収録作品-
エリザベト・バートリの裔として
ねむれるものにはすみれの花を
人形師の恋に寄せて
やがてめざめる、春の世にて
今後とも創作BLは細々ながらでも作っていきたいジャンルなので、応援よろしくお願いいたします。
過去の進捗記事はこちらからご覧いただけます。