特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
NHK学園冬の誌上短歌大会は落選だった。
思うに、NHKの短歌関連の賞に照準を合わせようとしてきたのがそもそもの間違いだったのかもしれないと思う。ここまで第23回全国NHK短歌大会、夏の誌上短歌大会と、それぞれ入選したので、それはやむを得ないことではあったのだけれど、自分の詠みたい作風に蓋をしつづけているという苦しさは常に付き纏い、それが作歌をする際の苦しみにつながっていたのだと思う。
自分なりに物事を考えてきたつもりではあったけれど、耽美的な短歌を詠みたいと思いながらも、それができないまま、なんとか賞に照準を合わせようとするあまり、短歌のことを好きになれずにいたのかもしれない。
主人に「短歌を作るのは楽しくないの?」と訊かれて、「楽しいよ、楽しいけど……」と言葉を濁してしまった。
思えば小説もそうして作りたい作品からどんどん離れてしまって書けなくなったし、詩はまだまだやりたいことをできる余地は多分に残されているけれど、短歌に関しては完全に封じてしまっていた節がある。
もう一度一から始めてみるつもりで、この二年間の歩みをゼロ地点に戻したい。
その分、勉強もしっかりしていかなくてはならないし、再読するものも含め、積んでいる歌集もしっかり崩したいし、さらに読みを深めていきたい。
今年の上半期は歌誌歌集を自分なりにそこそこのペースで読んだけれど、下半期に入って失速した。
これはちょうどココア共和国で不振がつづいた時期と重なるし、やはりもっと読むことに注力していかなくてはならない。
インプットの弱さはかねてから自覚していたものの、下半期は持病の悪化もあり、その改善を図ることがどうしてもできなかった。
云い訳をしたところでしょうがないので、来年はよりいっそう詩歌をはじめ、インプットに励めるように心がけていきたい。
なかなか思うように成果が出ないことに焦りも感じるけれど、短歌は作り始めてまだ二年なので、基礎固めからしっかり行っていけるよう、虚心になって頑張りたい。
短歌が向いているとかいないとか、そういうことをすぐに判断するにはまだ早いのかもしれない。
試したい作風に挑んで、それでまるでモノにならなかったらやめてもいいのだろうし、それ以前の段階で嘆くのは愚かしいことだとも思う。
成果がすぐに出せなかったとしても、研鑽を地道に重ねてゆきたい。